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腱板疎部損傷

投稿者:橋本 紳吾

今回は、野球をしてから肩が痛くなった患者さんを紹介しようと思います。

皆さんは、野球などのスポーツをしていて

肩前面の痛み
肩が抜けたような感じがする
肩関節周囲の慢性的な疲労感
投球後に肩が上がらない
肩前面の痛みがなかなか治らない

などを感じたことがありますか?


それは、『腱板疎部損傷』かもしれません。

腱板疎部ってなに?
S__6381570.jpg

腱板疎部とは、肩関節の前面で棘上筋と肩甲下筋の間で疎となっている部分(薄い膜状の結合組織)で、ここは脆弱部な構造をしています。

この脆弱部をサポートするように、烏口上腕靭帯、関節包、上・中関節上腕靭帯、上腕二頭筋長頭腱等によって補強されています。

この腱板疎部は、肩の外旋、内旋運動の変換点となって最も動き(ストレス)が大きく、まず最初に炎症をきたし、その後に肩全体へと痛みが広がっていく特徴があります。

腱板疎部.jpg

腱板疎部は、烏口突起の約2㎝外側、約1㎝上方にあります。


腱板疎部損傷の種類

・不安定型
若年層に多発し、症状は、肩前面(腱板疎部)に圧痛があり、肩関節の外転、外旋の運動痛が増強します。他にも、肩のだるさ、肩の不安定感があります。

・拘縮型
30~40代に好発し、症状は、肩関節の拘縮(肩関節の挙上、外旋の可動域制限)が起こります。簡単に説明すると、『五十肩』ですね。



投球障害による腱板疎部損傷(不安定型)

ボールを投げる際に肩関節は、挙上位で内旋、外旋運動を繰り返します。その時に腱板疎部が擦れて痛みや炎症が生じます。

しかし、

野球をやっている人がみんな腱板疎部損傷になっている訳ではありません。

つまり、痛くなる原因があるんです。

〜腱板疎部損傷になる主な原因〜
・投球フォームが悪い
・股関節が硬い
・体幹が弱い
・ボールを投げる筋力(回旋腱板:ローテーターカフ)が弱い
などがあります。

患者さまの症例紹介

右投げ、右打ち
軟式野球以外にもソフトボールなどの試合にも参加されます。
野球で、3試合連続でピッチャーをしてから肩前面に痛みが出現した方です。

・前から患者さんを確認すると
S__6381572.jpg○ディンプル サイン(dimple sign)
肩関節内旋位で腕を下に牽引した際に肩関節の前面が凹むと陽性で腱板疎部損傷が疑われます。
これは、腱板疎部が損傷して不安定になっている証しです。


・後ろから患者さんを確認すると
S__6389762.jpgボールを投げる方の肩甲骨が下がり、外に向いています。(肩甲骨の下制、外転)
このような肩甲骨の状態だと、動きが悪くなり(肩甲胸郭関節の動きが悪くなる)、肩、肘などにストレスが加わり、怪我の原因となります。

・投球フォームを確認すると
S__6381579.jpg初期コッキング期(片足挙上位においてバランスを保っているところから、挙上している足が地面に着くまで)で両肩を結んだ線上より肘が下がっている。

肘が下がっていることで、
コッキング期から減速期にかけて肩の最大外旋から最大内旋になる時に肩にストレスが加わり腱板疎部損傷が起きたと考えられます。

当院で行う治療は、肩のみを診るのでは、全身の歪みや使い方から痛くなっている原因を考え、治療しています。

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